この記事を書いた人
今回はVICTASさんよりトリプルダブルエキストラの試打レビューを行っていきたいと思います。
試打での使用ラケットはインナーフォースレイヤーALCで固定しています。
インナーフォースレイヤーALCに関してはこちらでハイバランスラケットとして紹介しています。
・中級者目線でのトリプルダブルエキストラの使用感が分かる。
・その他の粘着テンションラバーなどとの比較が分かる。
THE中級者の両面粘着テンションラバーユーザーの僕目線で、相性最高と思っているラケットはこちらで紹介しています。
まずはトリプルダブルエキストラの基本情報から
カタログ表記
超トッププレイヤー向けの中国製強粘着ラバー
「TRIPLE Extra」よりもさらに強力な回転を繰り出す強粘着のトップシートとより強く硬い新開発の高密度スポンジを組み合わせ、シリーズの中で最も猛烈な回転量と球威を発揮する超トッププレイヤー向けギア。
スポンジ硬度:57.5±3
カタログ外(個人的な感想含む)
トップシート:強粘着
久しぶりに見た強粘着です。べたべた! 最近は各メーカー微粘着ラバーの開発が主流だと思いますが、昔ながらの強粘着でした。
トリプルは昔VICTASになる前のTSP時代に粘着べたべたで話題だったと思うのですが、粘着力はそのままの印象です。
スポンジ:ブルースポンジ
みんな大好きブルースポンジです! やっぱめちゃくちゃかっこいいですね。これだけで使いたくなる(笑)。
重量
パッケージ込み:112g
ラバー単体:75g
攻撃用シェーク(157×150㎜)カット後:51g前後(ラケットの総重量から引いた想定)
もっと重たい印象がありましたが、思ったよりは通常の粘着テンションラバーと変わらないくらいでした。
第一印象:とにかく硬い!優しくない!
まず第一印象としてはめちゃくちゃ硬いですね…。久しぶりにフライパンで卓球させられてるのかと思わされました(笑)。
打った感触としては、紅双喜のキョウヒョウに似てるように感じました。Nittakuから出てるテンション寄りのキョウヒョウや省狂(ブルースポンジ)とは違って、本当に硬くて、軽打やミート系は直線的に飛びました。
本当に硬いので、自分でしっかり振ってる時はかなり良い球が出るのですが、逆に体勢が崩れるなどして振り切れてない時は棒球になってしまっており、プレイヤーに求めるレベルが高いラバーだと感じました。ある程度勝手に飛んでくれるテンションラバーみたいに優しくはないです。
トリプルダブルエキストラの悪いところ・良いところ
悪いところ:とにかく硬い。
1.硬い:第一印象のところでも記載しましたが、とにかく硬いです。ラバー全体がかなり硬いので金属音とは少し違うかもしれませんが、高い音がでます。
相手に球が割れてないか心配されるくらいには変な音です(笑)。
2.弾みが弱い:最近の粘着テンションラバーのような弾みはないです。ただ全然弾まないというわけではなく、紅双喜キョウヒョウよりは弾みます。球を深く入れるには慣れが必要かと思います。
最近各メーカーが開発を進めてる微粘着テンションラバーが好きな方には違和感が強いと思います。昔ながらの硬くて弾まない粘着ラバーが好きな方にはとてもおすすめです!
良いところ:対下回転性能はかなり高い。
1.対下回転性能の高さ:シートの強粘着のおかげか、対下回転はとても強く感じました。下回転に対するチキータやカット打ちなど、一通りしてみましたが、ネットミスはそんなになかったです。とても高い弾道が出るというわけではありませんでしたが、落ちる感覚はなかったです。
2.ミート系でも打てる:弾みがそこまでないので、ミート系もしやすかったです! 個人的に柔らかいラバーは食い込みすぎてミートがしづらく感じてしまうのですが、トリプルダブルエキストラはとても硬いので、ミート系もしやすかったです。
3.変化は出しやすい:硬め+強粘着で、回転の変化が出て面白いラバーだと思います。 擦る系で打てばもちろん強い回転が出せますし、当て気味とかミート系であれば、インパクトに応じてかかったりかからなかったりするので、相手にとって嫌な変化が出ました。
粘着ラバーの打ち方はこちらで記載しています。
まとめ
今回はVICTASさんのトリプルダブルエキストラを試打しました!
性能が尖っていて好きな人は好き! 嫌いな人は嫌いっていう面白いラバーだと思います。
とにかく硬いのでパワーに自信がある人向けです! プレイヤーに求める能力は高いのでスパルタコーチみたいなラバーです。
僕自身は普段粘着テンションラバーのディグニクス09cを使用していますが、トリプルダブルエキストラも結構好きだと感じました。何と言っても対下回転性能はかなり強かった!
シートを使っての対下回転性能は高いので、擦る系メインの打ち方をする人にもおすすめできるかと思います。丹羽選手も一時期バックに使用していましたが、めちゃくちゃ擦っていた印象!
スイングスピードが早ければ、当て気味でも相手のコートに低く刺さるようなボールが出せました。ただ当て気味で捉える場合はスイングスピード的にフォア一択かなと思いました。けどやっぱどちらかでいえば擦り打ち向きかな…。
スイングスピードに自信がある方、昔ながらの硬い強粘着ラバーが好きな方、擦り打ちメインの方には特におすすめです!
コメント